【増大手術でペニスが壊死したとして、50代男性が船橋中央クリニックを千葉地裁に提訴】

男性器を増大させる手術を受けた50代男性が、手術の失敗によって排尿が困難になったなどとして、施術した船橋市の美容外科「船橋中央クリニック」の医師と運営法人に約2億4000万円の損害賠償を求めて千葉地裁に提訴した。2日に第1回口頭弁論があり、クリニック側は請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。

訴状によると、男性は2015年10月、男性器に「充填(じゅうてん)剤」を注入する手術を受けた。直後から先端が壊死(えし)し、組織を除去。男性器はごく一部しか残らなかった。原告側は、充填剤に壊死を引き起こすリスクがあったにもかかわらず説明がなく、手術にもミスがあったと主張。クリニック側は答弁書で「壊死は予見できなかった」などと反論した。

クリニックは取材に「過失はなかったと訴えていく」としている。男性の弁護士は同日記者会見し「今回の手術に限らず、美容外科手術ではリスクが十分に説明されていないケースが多いのではないか、という危機感がある。社会に警鐘を鳴らしたい」と話した。
毎日新聞 2018年2月3日掲載

クリニック名は伏せていますが、
産経新聞のネットニュースにも掲載されています。